アッコです。
ついに師走に入り、2024年も残りわずかとなりました。今年もあっという間だった…(しみじみ)と、振り返るその前に!
先日「空き家と地域の未来について考える座談会」が、“ちまこま喫茶”で行われました。
その様子をお届けいたしますので、ぜひご覧ください。
生前整理アドバイザーは、お寺のお嫁さん!
じゃばお君とsahoさん夫妻がお迎えしたのは、陶尾裕子(すえおひろこ)さん。
生前整理アドバイザーとして、お家の片付けや生前整理・遺品整理などを行う【わたしホーム】を主宰されています。ご主人は、三田市にある曹洞宗「友松寺」のご住職でもあります。

今回の座談会につながる陶尾さんとの出会いは、空き家を発掘する過程で出てくる残置物の処理問題がきっかけでした。
家財道具の中には、位牌や仏壇が残されていることもあり、その場合、お坊さんを呼んで「魂抜き」(閉眼供養)と呼ばれる儀式を行う必要があります。
今後、そういったケースが発生したときに適切にサポートしてくれる人物を…と探す中で、辿り着いたのが陶尾さんでした。
この日は、ご自身のセミナーを終えて駆けつけてくださいました!
生前整理は、人生をより豊かに暮らすための「棚卸し」

sahoさん:今日は、ありがとうございます。セミナーってどんな内容だったんですか?
陶尾さん:主にシニア世代の方を中心に、生前整理についてお話しをさせていただきました。モノを整理することで、将来あとに残されるご家族が困らないように、というのが主なテーマです。
sahoさん:へぇ〜。でも、生きてるうちに自分が死んだ後のことを考えるのって、難しそう。

陶尾さん:確かに、そう思われるかもしれませんね。ただ、これまでの人生を“棚卸し“するようなものと考えてみてください。不要なモノを処分してスッキリ整った空間で過ごすーーそれだけで、その先の人生がより良いものになる気がしませんか?
sahoさん:そう言われると、なんだか前向きな感じがしていいかも。
陶尾さん:生前整理や家じまいのお手伝いが、次の新しい循環を生むきっかけになれば嬉しいです。

※ 陶尾さんの詳しい活動については、InstagramやHPからご確認いただけます!
(sahoさんは接客のため、ここでいったん席を離れます)
「空き家をどうにかしたい!」

じゃばお君:僕は、自分で見つけた空き家を地域の資源として活用したいんです。それが猪名川町のためにもなると思って、町と連携できるよう働きかけてきました。最近になってようやく、町を通じて所有者に売買の意向を確認してもらえるようになったんです。
陶尾さん:それは、すごいですね。我が家も元は空き家でした。10年くらい誰も住んでいなくて、ご家族がたまに風通しに来るだけの古民家。最初は潰して新しく建て替えるつもりだったんです。でも、工務店の人に『こんなに良い木を使った家を壊すなんて、とんでもない!』と、大反対されて(笑)。それでリフォームして住んでみたら、これがすごく良かった。結果的に、大好きな家になりました。
じゃばお君:それは、いい工務店に当たりましたね!でも、そういう立派な木も解体業者にかかると、あっという間に廃材として処理されてしまうんですよ。
陶尾さん:そうなんですよねぇ。実は先日、大量の本を処分する仕事を頼まれたんです。まぁまぁ古いお宅の屋根裏に登ったんですけど、その家の柱がどれもすごく綺麗。こういう家が、いずれ空き家になって解体されると思うと…。

じゃばお君:もったいないですよね。これまで空き家の風通しをしてきた人たちの年齢が上がって、管理がどんどん難しくなってきているのも大きな問題です。人の手が入らないと家は傷む。早く手を打たないと手遅れになるんです。
陶尾さん:確かに…。整理の仕事をしていると、家を手放す側の心理的なハードルが、すごく高いと感じます。『こんな古い家じゃどうしようもない』って諦めている人が多いんですけど、実際には価値のある家がたくさんある。せっかく家の整理を終えても、いざ手放す段階で気持ちが揺れてしまうケースも少なくありません。
ーー数々の整理の現場で、空き家の現実を目の当たりにしてきた陶尾さんと、『空き家をどうにかしたい!』という思いを抱くじゃばお君。共感する部分の多い2人の話は、この先へと移ります。
売り手と買い手を繋いでいく

じゃばお君:これから不動産業にも挑戦しようと思ってます。眠らせていた宅建の資格を活かして、売り主と買い手をつなぐマッチングをしていきたいんです。
ーー現状、猪名川町では、空き家の売り手と買い手が繋がるのは容易ではありません。行政は受け身で、不動産業者も手間が掛かるわりには利益が少ないため、積極的には動こうとしない。これを解決できるのは民間である自分たちしかない、というのがじゃばお君の意見。
陶尾さん:それは良いですね。私も手つかずの空き家を有効に活用してもらいたいたくて、空き家の管理事業も始めました。あと、『空き家相談センター』というNPO法人にも所属しています。そこでは、不動産屋や建築士、行政書士などの専門家がチームを組んで、空き家の問題をワンストップで解決している。じゃばおさん達がやろうとしている事も、まさにそれと同じですね・
じゃばお君:そうですね。この夏は、空き家や移住をテーマにした『お話会』を開催しました。ターゲットは、住まいを探している30代から40代の若い世代。でも、今後は更に上の世代、空き家を所有している方たちへのアプローチも重要になってきます。そこで、陶尾さんの生前整理の活動が、そういった方々に響くのではないかと…。機会があれば、ご協力いただけると嬉しいです。

陶尾さん:もちろん。私で良ければお手伝いさせていただきます。
sahoさん:なんの相談?
ーー最後のお客さんを見送ったsahoさんが戻ってきました。
空き家問題の解決に向けて、また一歩前進です。座談会は【後編】に続きます。次回は、移住に関する課題や、地域の未来の在り方についてお話しする予定です。お楽しみに!
