こんにちは、akkoです。
気がつけばもう11月。朝晩の冷え込みに、季節の移ろいを感じるようになりました。
そんなある日——令和7年11月8日(土)、猪名川町北部の楊津(ようしん)地区で「佐保姫祭」が開かれました。 会場は、町の歴史や文化を伝える「猪名川町立ふるさと館」の芝生広場。

すぐそばを猪名川と人工水路がゆるりと流れ、夏には子どもたちの遊び場となる場所です。
山々に囲まれた景色は、大人にとっても一息つける心地良さがあります。

穏やかな秋晴れに誘われるように、会場へと向かいました。

“やないづの里”を見守る佐保姫と大明神
出迎えてくれたのは、楊津を象徴する「佐保姫」と「大明神」。
ちなみにその昔、この地域は“やないづの里”と呼ばれていたのだとか。

佐保姫は明智光秀の娘で、悲恋の末に猪名川へ身を投げたと伝わる人物。
一方の大明神は、地元の神社や地域をもっと身近に感じてもらいたい——そんな思いから生まれたキャラクターです。小学校の保護者による手作りの衣装をまとい、会場のあちこちで参加者と触れ合っていました。
イベントでは『佐保姫物語』の紙芝居も上演され、子どもたちは息をのむように見入っていました。

地域の魅力が詰まったマルシェ
芝生広場には、クレープやおにぎりなどのキッチンカーに加え、地元の新米をはじめとする農産物・加工品が揃った“楊津ならでは”の軽トラマルシェもオープン。




買い物などの合間は、シートを広げてゆったりとひと休み。子どもと追いかけっこをするお父さんの姿もあり、広場全体がのんびりとした空気に包まれていました。

運営スタッフとして準備段階から関わったじゃばお君とsahoさんも、この日は出店者として参加。その隣では、焼き菓子工房「mouette」さんの焼き菓子やシュークリームも人気を集めていました。


楊津の“学び”と“暮らし”に触れる
楊津小学校の子どもたちによる「やないづっこ商店」や、廃校となった六瀬中学校の跡地を活用した“探究的学び”をコンセプトとする「六瀬ほしのさと小学校(仮称)」の紹介コーナーも登場(令和8年開校予定)。

地域の教育や活動を“肌で感じる”場になっていました。

「楊津小学校区まちづくり協議会」による移住相談や空き家情報窓口もあり、「ちょっと聞いてみようかな」と気軽に話しかける来場者の姿も。

稲わらがつなぐ、やないづの手仕事
佐保姫とともに、この日もうひとつの主役となったのが「稲わら」。
『いなわらdeいろいろ作ってみよう』をテーマに、わら打ち機や縄ない機の実演が行われました。初めて見る機械に、私も釘付けに。

使いかたを教えてくれたのは猪名川町議会議員の顔も持つ山下さん。

ワークショップでは、しめ飾りやリースづくりのほか、秋の収穫に感謝して作る「亥の子槌」作りも。



さらに「大藁縄跳び大会」で子どもも大人も盛り上がり、和太鼓デュオ「黒拍子」の迫力ある演奏や、地域のオリジナル盆踊りとして創作した『やないづ音頭』が流れ、皆んなで踊る——そんなひとときもありました。




「縄づくり、面白かった!」
「子どもより大人のほうが夢中になってたかも」
「美味しいものが多すぎて困る」と、さまざまな感想が寄せられました。
人が集まり、想いがつながる地域へ
イベントを主催したのは「楊津小学校区まちづくり協議会」。そして、同小学校区のイベントに欠かせない「やないづっこサポーターズ(通称やなサポ)」。
「やなサポ」は、当時PTA会長だった出口さんが “もっと自由に、もっと魅力ある活動を” と、従来の枠組みを見直して立ち上げた任意団体です。

地域の“宝”をもっと広く知ってもらいたい——その思いから、長く活用されていなかった「ふるさと館」での開催を粘り強く交渉し、今回の実現につながりました。

次の開催について尋ねると、「うーん…」と少し考え込んだ出口さん。
「参加してもらえるのは本当にありがたいんです。ただ、運営はすべてボランティア。これだけのイベントとなると圧倒的に人手が足りません。継続していくためには参加にとどまらず、地域のことを本気で考え、行動できる人がもっと必要ですね」。静かな口調の中に、強い思いがにじんでいました。

そんな表情も、地域の方に声をかけられると、ふっと笑顔に。気がつくと、出口さんの周りには人が集まり、笑い声があちこちから重なります。その光景から、地域の人たちとの確かな信頼関係が伝わってきました。

地域に暮らすというのは単に家を構えることではなく、人と人とのつながりを育てていくこと。そして、そのつながりこそが何よりの宝なのだと感じました。

「ムエこま工房」も、地域に生きる一員として、これからも楊津地区や猪名川町の発展を応援していきます。
興味・関心のある方は、「楊津小学校区まちづくり協議会」または「ムエこま工房」まで、お気軽にお問い合わせください!

今年もあとわずか。少しずつクリスマスの気配も漂ってきました。寒さに負けず、残りの2025年を楽しんでいきましょう。では、また!
