アッコです。
今日はクリスマス!子どもが既に成人している我が家は通常運転ですが、皆さまはどんなクリスマスをお過ごしでしょうか?
さて。
今回は、【移住者インタビュー】と題し、猪名川町に移住された二組のご家族に移住に至るまでの経緯や、その暮らしについてお話を伺いました。
一組目は、矢内康之さんと春香さんご夫婦。小学校と幼稚園に通うお子さんを持つ4人家族です。

【Profile】
矢内康之さん(40歳)・春香さん(36歳)・乃縁(のえん)ちゃん 7歳・和心(わこ)ちゃん 5歳
【Work】
康之さん:理学療法士・Web制作
春香さん:保育園事務
康之さんは生まれも育ちも猪名川町。
26歳のときに一度町を離れ、大阪市内や川西市での生活を経験しました。その後、2017年に大阪府出身の春香さんと結婚。妊娠を機に、川西市から猪名川町へUターンしました。
今回、インタビュアーをつとめたじゃばお君と康之さんは幼馴染。お互いが結婚してからも、家族ぐるみのお付き合いを続けています。
環境と愛着が後押しした猪名川町へのUターン

じゃばお君:やっくん(康之さんの愛称)は、どうして猪名川町へ戻ってきたの?
康之さん:僕は結婚する前から「子どもができたら自然豊かな環境でのびのび育てたい」って考えてたんだよね。当時住んでた川西市は猪名川町とは隣同士。外部の人には同じ田舎にしか見えないだろうけど、カラーがちょっと違う。
じゃばお君:あ〜、分かる分かる。
康之さん:猪名川町のほうが自然が多いというか、より田舎らしいよね。自分が生まれ育った場所で愛着もあるし、仮に移住しても川西市の(元)職場まではバイクで15分ほどだったからハードルは低かった。車さえあれば大阪や神戸にも1時間くらいで行けるしね。
じゃばお君:確かに。猪名川町って田舎ではあるけど、車があれば生活しやすい“ちょっと便利な田舎暮らし”って、イメージがある。それで、物件探しの方はどうだった?
康之さん:最初は、北側の古民家のあるエリアで探したけど、これがなかなか希望にあう物件がなくて。最終的に南側のニュータウンで、予算に合った中古物件を購入してリフォームしたんだよね。

じゃばお君:うん、そうだった。近ごろは、やっくんと同じようなケースの人が増えてる。猪名川町で田舎暮らしをしたいけど、古民家や空き家の選択肢が少なくて、ニュータウンを選択するってパターン。
でも、実は町内には活用されていない空き家がまだまだある。それを掘り起こしていけば、移住を希望する人にマッチした物件も増えるはずで、そういう空き家を“見える化“しようと動き始めたところ。
康之さん:それはいいね。その活動が進めば、もっと多くの人が猪名川町に興味を持ってくれて、地域の活性化にも繋がると思う。
「最初は嫌だった」猪名川町への移住

じゃばお君:はるちゃん(春香さん愛称)は、移住してみてどうだった?
春香さん:正直、最初は嫌だった。
知り合いも友達もいないのに、大嫌いな虫だけは多くて。カメムシが、あちこちの窓に張り付いてるときは、ノイローゼになるかと思った(笑)それに、車がないと不便だし。大阪に住んでたころは、サッと電車に乗ればどこへでも行けたのに…。
じゃばお君:ハハハ。「車があればどこへでも行ける」っていうやっくんの感覚とは真逆やね。
春香さん:うん。でも、運転はすっかり慣れたよ。
康之さん:交通機関の発達した都会暮らしだったら車は持ってなかったかもなぁ。うちは週末は車で出掛けることが多いけど、これが電車やバス移動となったら子どもを連れては大変だと思う。そうなると、週末の過ごし方も今とは違ってた気がする。

春香さん:そうだね。今は車があるおかげで、「道の駅」にも行けるし。そこで旬の野菜とかを見たり買ったりするとテンションが上がる!この辺りは新鮮な野菜が手に入りやすいから、食べ物への意識やこだわりが強くなったかも。
じゃばお君:へぇ〜。
康之さん:やっぱり環境は大事だよね。食べ物以外にも、夏は川遊びや蛍が見れるし、冬は(最近は降らなくなったけど)雪だるまを作ったり。四季を肌で感じられるのは、田舎暮らしならではだよね。
春香さん:あとは、すごい静か。
生まれ育ったところは、常に救急車のサイレンとか人の声とか色んな音がしてたけど、ここではそれがない。それに、人と人との距離が広くてゆったりしてる。余裕があるって言うか、時間の流れが違うみたいな感じ。これは人口密度も関係してるよね。
じゃばお君:それはある。となりの川西市と比べても、あっちは15万人だけどこっちは3万人足らずで全然違う。
春香さん:一定の距離感があるから、人の目を気にしなくていいのもラク。あとは、ご近所さんは親世代の人が多くて住宅の敷地も広いから、子どもが遊ぶ声や生活音もあまり気にしなくていいんだよね。むしろ、見守ってもらってるって感じがする。子どもの医療費や給食費が無料っていうのもありがたいし。子育てにかかるストレスが少ないから、やっくんが言った通り、猪名川町は子どもを育てやすい環境だと思う。虫は相変わらず苦手だけど、移住して良かった。
猪名川町は「悪いところの少ない町」?!

じゃばお君:これからの猪名川町に求めることってある?
康之さん:子育て世帯の僕らとしては、一日中過ごせる遊び場が欲しい。遊具がしっかり揃った公園で、近くに食事もできる場所があれば理想的。
春香さん:それに、お風呂があれば、なお嬉しいかも。私たちは出掛けると丸一日遊んで、お風呂まで入ってくる。そうすれば、帰ってからゆっくり過ごせるから。

康之さん:さらに言うと、保育機能のあるショッピングモールがあれば便利だよね。子供を預けて夫婦で買い物したり、お茶したり。ーで、買ったレシート見せたら割引されるサービスがあったら、みんな利用すると思う。
猪名川町って、自然が多くて事件らしい事件も少ない安心して住める場所ではあるけど、地元の人や外から遊びに来た人も楽しめるような目玉となる施設がないよね。
じゃばお君:確かに物自体はそれなりに揃ってるけど、どれも中途半端な感じはある。言い換えれば「悪いところの少ない町」とも言えるけど。住みやすい環境や自然の良さをもっとアピールすべきかな。
康之さん:それを感じるには、ある程度時間がかかるよね。そのための一定期間“おためし移住“ができる場所があれば、もっと多くの人に猪名川町の良さを分かってもらえると思う。
じゃばお君:それは、いいアイディア。
単に「田舎暮らし」と言っても、やっくん達みたいに便利さを残した田舎っぽい暮らしを求める人もいれば、僕みたいに地元の人と濃い関係を築きながら農作業する、本格的な田舎暮らしを求める人もいるよね。猪名川町に移住する人が何を求めているかを見極めて、サポートすることが大事かも。
やっくん、はるちゃん今日は、ありがとう!